2019.11.16 (SAT) − 24 (SUN) 11AM−7PM ※最終日は5PM迄

一般 ¥1,000 / 学生 ¥500

kudan house(東京・九段下)

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2019.11.16 (SAT) − 24 (SUN) 11AM−7PM Open until 5PM on the last day

Adults ¥1,000 / Student ¥500

kudan house

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No.02
No.02

予想外の美

20世紀から今にかけては「コントロールの時代」だったと思う。世界中どこでも同じ品質の、同じプロダクトが手に入る。でも物が溢れている今、100年後も僕たちの生活のスタンダードとして残るプロダクトとは何だろう? そんな問いに対する僕の答えは、時代によって変化し続け、美しさを更新していく素材や技法の追求だった。江戸時代に生まれ、主に刀の鞘の装飾で用いられてきた「ひび塗り」。箔の上に漆を塗るその技法を習得し、発展させてきた工房との出会いによって、ずっと思い描いてきたものの在り方を形にする。安定した現代の下地と、コントロールできない自然の力の組み合わせ。この変化と不変の融合が、ものに迫力を与え、唯一無二の存在感をもたらしてくれるはずだ。

鈴木啓太 [PRODUCT DESIGN CENTER]

鈴木啓太 [PRODUCT DESIGN CENTER]

プロダクトデザイナー

https://www.productdesigncenter.jp/

プロダクトデザイナー。1982年愛知県生まれ。古美術収集家の祖父の影響で、幼少時からものづくりを始める。2012年PRODUCT DESIGN CENTER 設立。プロダクトデザインを中心に、国内外でプランニングからエンジニアリングまでを手がける。 2018年には柳宗理記念デザイン研究所にて、同デザイナー以外では初となる個展を開催。2019年にはデザインした「相模鉄道20000系」がローレル賞2019を受賞。