Furnished Fluid, Programmable Materials

脇田 玲

Furnished Fluid:私たちが日常生活ではほとんど意識することのない空気の流れに着目したヴィジュアライゼーション。日常とは無縁に思える流体シミュレーションというテクノロジーを、ありふれた日常的な人工物(例えば家具)に適用することで、目の前にありながらも肉眼では決して見ることができない、複雑で精妙な流れの生態系を炙り出す。目に見えなくても身体に直接影響を与える空気への意識を高めることで、私たちはより高いレベルの空間やインテリアをデザインできるようになるだろう。

Programmable Material:コンピュータからの信号により色や形をプログラムできる新しい素材。今回は、マイクロカプセル化された液晶インクと導電性の繊維を組み合わせたコンポジットなテキスタイルを展示。サンプルを手にとって色彩変化を体験することで、インテリアやファッションの近未来を生活体験として想像する場を提供する。

脇田 玲

Computational designer

色や形をプログラムできる素材や流体力学に基づいたデザインツールなど、技術とデザインの接点を広げる創作と研究を続けている。研究成果は国立新美術館、日本科学未来館、アルスエレクトロニカセンター、シーグラフなどで展示されている。慶應義塾大学SFC教授。

http://metamo.sfc.keio.ac.jp/

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