Space Music
for a Place

「それぞれの作品を讃え、喜び、会場の一部になり、空気になり、 主張は静かに、ミニマルに、情熱を持って。 過去に作ったどの楽曲よりも静寂が多くなった。 静寂、間、沈黙、余白、無音、Silence。Space。 空間を埋め尽くさず、空けたまま残す。余白に美を見出す。 日本人が何百年も前から受け継いで来た感性なのかもしれない。 録音に使ったのは増上寺のピアノ。 会場で響く弦と弦の静かな共鳴音はまるで大きな宇宙だった。 ピアノの録音の後、声や環境音、シンセやビートを加えた。 それぞれを尊重した最小限の音数で。 鍵盤を打鍵した後のわずかな余韻にまで耳を傾け感覚を研ぎ澄ませる。 それは心の平安の時間。時間の感覚を忘れる異時間。」

佐野観

Kan Sano

Keyboardist/Track maker

バークリー音楽大学ピアノ専攻ジャズ作曲科卒業。キーボーディストとして数々のライブやレコーディングに参加するほか、新世代のビートメイカー/プロデューサーとして国内外のコンピレーションにも多数参加。SoundCloud上でコンスタントに発表しているリミックス作品やオリジナル楽曲がネット上で大きな話題を生み、累計35万再生を記録。トラックメイカーとしてビートミュージックシーンを牽引する存在である一方、ピアノ一本での即興演奏でもジャズとクラシックを融合したような独自のスタイルで全国のホールやクラブ、ライブハウスで活動中。2011年、デビューアルバム『Fantastic Farewell』をリリース、2013年、ジャズ・レーベルBLUE NOTE創立75周年を記念したプロジェクト“松浦俊夫 presents HEX”のキーボーディストとしてBLUE NOTE(ユニバーサル・ミュージック)よりデビュー。ジャイルス・ピーターソン他世界中のDJから賞賛を浴びる。2014年、Benny Sings、Monday Michiru、mabanua、長谷川健一ら国内外のアーティストを迎えたアルバム『2.0.1.1.』をリリースし、オリコンセールスチャートにランクインするなど破竹の勢いで音楽ファンの間に浸透中。

http://kansano.com
TOP